お知らせ
能登半島地震について
1月1日16時過ぎ、石川県の能登地方を中心に、最大震度7の大地震が発生しました。2024年は震災による痛ましい幕開けとなり、被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。
家屋が倒壊し大火災で町全体が消滅した。日を追うごとに死者や安否不明者が増加する。電気や水道等のライフラインが絶たれ、暖房器具もトイレも使えない。奥能登に行くほどに道路が寸断され、豪雪で物資の確保がままならず、孤立化した被災地が取り残されている。わずかばかりの冷たい食料で、厳しい寒さに耐えて体育館等で過ごす…。連日、このような過酷な被災状況が報じられています。また、『きょうされん』の報告によれば、障がい者施設では、電気と水道が止まっていて、特にトイレ等の衛生環境が日々深刻化し、感染症が増えている。加えて職員自体が被災者で体制が整わず、わずかな人数の職員で数10人から100人規模の利用者のケアをしつつ、自宅などで避難を続ける利用者への物資の配送や安否確認などを担っている状態で、職員には疲れが見え始めているといいます。
日本人は火山の上に在る、危険な台地に住んでいます。地震がいつ何処で起こっても不思議ではありません。被災地に必要な物資を送り届け、炊き出しをしたり、災害募金を開始することは非常に大切です。あわせて、被災者の方々にホテルや旅館等の安全・安心な環境で過ごしてもらう。全員が無理なら、せめて障がい者、高齢者、難病患者、医療が必要な人、子供を抱える家族、体調不良者等、災害弱者と呼ばれる人達を優先避難させる等の対応も求められているのではないでしょうか。阪神淡路大震災から29年が経ちます。災害支援はあの頃と変わっていません。国は未曾有の災害に対して一刻も早く、被災者の方々に対するきめ細やかな支援を開始してもらいたいと考えます。