出愛いの里福祉会

2025年02月

お知らせ

テーブルマナー勉強会を実施しました。

社会人としてふさわしいマナーを学ぶため、ホテル日航姫路3F真珠の間において、西洋料理テーブルマナーを体験しました。テーブルマナーの目的は、その場にいる人たちが楽しく、美味しく食事して気持ちの良い時間を過ごすことです。基本マナーを知ることは、教養を身につけ豊かな人生を送ることにもつながるものと思います。

ナプキンの正しい扱い方、ナイフとフォークの基本的な使い方から、料理や器のレクチャー、フォーマルな場でのふるまい方などホテル専属スタッフの説明に一つひとつ耳を傾けながら、フレンチコース料理に舌鼓を打ちました。始めは緊張し横目を意識して中々手が出なかった皆さんも、ナイフとフォークの使い方に少しずつ慣れて、自然と料理を口に運べるようになりました。また口の拭き方や中座のふるまい方なども説明通りに出来るようになりました。

本日の皆さんの服装は、フォーマルな装いでした。決して新調する必要はありませんが、場の雰囲気を意識しながら、適切な服装を選ぶこともまた、生きていくうえで大切なことと思われます。今日の皆さんは、大人らしさが垣間見えました。

 

 

お知らせ

ハローズモデル/フードロスの取組みへ参加します

このたび、ハローズ様のフードロスの取り組みに協力することになりました。

フードロスとは、本来食べられるにもかかわらず、捨てられてしまう食品のことをいいます。日本の年間食品ロス量は何と約472万トン(2022年度)。食品ロスが生まれるということは、その分だけ余計に枯渇資源が使われ、温室効果ガスを増やしてしまっているということです。IPCC(気候変動に関する政府間パネル)報告によれば、温室効果ガス総排出量の10%は食品ロス由来とされており、地球温暖化を進める大きな要因の一つになっています。

食品には賞味期限または消費期限の表示がありますが、消費期限が“安全に食べられる期限”であるのに対し、賞味期限は“おいしく食べられる期限”が示されています。賞味期限が過ぎたからといって、すぐに食べられなくなるものではなく、正しい知識があれば捨てずに済む物がたくさんあります。

今月から定期的にハローズ様に食品引取に伺います。今後とも宜しくお願いします。

お知らせ

子どもの貧困について

この国は一体いつから、こんなことになってしまったのでしょうか。先進国と呼ばれる、この日本で「子どもの貧困率」が、何と11.5%。実に9人に1人が貧困状態にあります。これは先進国の中でも最悪のレベルです。信じられないかもしれませんが、これが現実なのです。

出典:こども家庭庁 令和4年国民生活基礎調査 / こどもの貧困率の推移

 

貧困が子どもへ及ぼす影響は大きく、学費の支払いが困難なために高校や大学への進学を諦める。やりたい仕事に就けないなど、子どもたちが夢を諦めなければいけない現実があります。また、こうした子どもたちは日々の食生活も不規則な場合も多く、成長期の子どもたちの健やかな成長に支障を来たしてしまいます。子どもの貧困は勉強の機会を奪うだけでなく、将来の人生をも変えてしまうのです。

 

ところで炭鉱夫が坑道に入る際、鳥かごにカナリアを入れて連れて行ったそうです。炭鉱内に発生する有毒ガスに、カナリアは人間より先に敏感に反応します。常に鳴き声を奏でていたカナリアが鳴き止んだ時、炭鉱夫たちは有毒ガスの危険を察知し、炭鉱夫の命を守る役割を果たしました。社会の矛盾や歪(ひずみ)の最初は、モノ言えぬ、一番弱い所から現れます。子どもの貧困問題は、正に現代の『炭鉱のカナリア』であり、この国に何らかの危険が迫っていることを知らせるサインを示しているように思えます。決して他人ごとではありません。

 

子どもは未来の宝です。子どもが将来に向かって無限の可能性を信じ、夢と希望をもって生きられる社会こそ健全な社会です。現代を生きる大人の責任として、また社会的課題を解決するため設立したNPO法人の一員として、子どもの貧困問題に対しても何が出来るのか、考えていきたいと思います。