4月1日に思うこと
今年も桜舞い散る時期がやってきました。春は別れと出会いの季節です。2005年開設以来、丸19年間、頑張って頂いた第1期生の方が、この度退所されました。遠方へ引っ越しされる方もいます。寂しい思いもありますが、それぞれ次のステージでのご活躍をお祈りします。一方、4月1日、特別支援学校卒のフレッシュな新入生が入所されました。これから、いろんな経験を積んで、社会人として大いに羽ばたいて頂きたいと思います。
さて4月1日より当所は、多機能型(生活介護、就労継続支援B型)定員40名になります。また新年度を迎え、障害福祉サービス事業報酬が改定され、制度が大きく変わります。生活介護では、サービス提供時間を考慮した評価体系へ見直し、1時間ごとに切り分けて単位数を設定。7時間未満の事業所は減収になります。送迎時間を除くため、多くの生活介護事業所は、7時間未満のサービス提供時間となることから、必然的に赤字経営になります。特に送迎に時間がかかる雪国や過疎地など地方の事業所は大幅減収となり、廃業の懸念が広がっています。就労継続支援B型では、高工賃事業所は増収、低工賃事業所は減収と、成果主義がより強く打ち出されました。高齢・重度者が多い、高い作業工賃を出せない所は事業継続が困難な制度設計になっています。また障がい者虐待防止措置、情報公表、感染症・非常災害発生時の業務継続計画策定等が出来ていなければ減算となります。障害福祉を取り巻く状況、とりわけ小規模事業所ほど厳しいものと言わざるを得ません。
私たちは時代がどのように変わろうとも、「利用者が主人公」という立場を堅持し、障害のある人の働く力を伸ばし、社会の一員となるよう支援します。常に変化を模索する姿勢を身につけ、察知し、絶えず革新し続けていきます。そして、良い形、良い状態の事業所を常に作り続けることに努め、次世代にバトンタッチしていきたいと思います。